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2006年01月11日

「森のまつり」14町内の屋台“水哉社”

森のまつり、「14町内の屋台」紹介、第6弾は、“水哉社”(本町町内会)です。

森の祭りは江戸時代中期頃から行なわれたと考えられているが、おそらく本町は祭典開始当初から屋台を所有していたのであろう。しかし、その製作年は全く不明である。

文久3年の大事件によって本町の屋台はこわされてしまった。その屋台が初代であったかどうかわからず、明治初期に再開された祭りに使用された屋台も修理したのか又は、新築したのかもわからない。
現在ある資料によってはっきりしていることは、先々代の屋台を明治24年に新築し、先代の屋台を大正11年に新築したことである。
更に現在の屋台は昭和55年に新築されているが、これが水哉社何代目の屋台なのか定かではない。

「森のまつり」14町内の屋台“水哉社”

水哉社の社名の由来は、「泉湧くところ水は哉(もと)なり」にちなんで命名されたというが、正確には不明。
昔から本町は水が豊富で本町裏には井水が流れていた。水が生活の基盤を成していた為にこのような社名が付けられたのであろう。

さて屋台の説明に入ろう。

大正11年に造られた先代の屋台は大門に譲渡された。現在の屋台を造ったのは本町の工匠太田昭夫、車輪はご存知角千代、そして彫りは北陸の天才志村孝士。昨年(注:平成8年)ナホトカ号の重油流出事故で大変だった福井県は三国町の男である。
水哉社の屋台が新築された時、彫りのすばらしさに人々の目は奪われた。彫りの厚み、迫力、画題ともに申し分ない。その後沿海社の支輪、湧水社、慶雲社、藤雲社、北街社の彫りを次々に彫り上げている。

第2次屋台新築期(大正11年~昭和11年)には早瀬利三郎が4社の屋台(沿海社、旧北街社、明開社、慶雲社)の彫刻を彫り、第3次屋台新築期(昭和53年~平成5年)には志村孝土が6社の屋台の彫刻を彫っている。その時代の流行りとでもいうべきだろうか。
ではなぜ今回水哉祖の彫りを志村孝士が彫るようになったのだろうか。それは南町寺田建築の前棟梁・故寺岡勝郎氏との偶然の出会いによるものであった。

昭和53年頃、寺田は手を痛めて修善寺の温泉で湯治をしていた。そこへ腰を痛めた志村が入ってきたのだ。宮大工と彫刻師の2人は温泉の中で意気投合し、「今度、森の屋台の彫刻を彫ってもらえませんか」と寺田が頼むと、「よろこんで彫らせていただきましょう」と志村はこたえたという。
こうして、水哉社の屋台が志村孝土最初の作品となったわけである。

ではその作品をみてみよう。
正面欄間には「八岐の大蛇」(やまたのおろち)を表す龍、左の御簾脇には素戔嗚尊(すさのおのみこと)、右の御簾脇には櫛名田姫(くしなだひめ)がいる。神話「素戔嗚尊の八岐の大蛇退治」として、旧屋台の彫刻図柄を継承している。
左右の欄間には水に縁があるという龍を配し、後欄間には、町内の幸せを願って七福神を、そして支輪には花鳥が今にも飛び出さんばかりに彫られている。
更に後の支輪には庚申の年、つまり猿年の落成を記念して三猿(見ざる、聞かざる、言わざる)と次郎柿を配している。いい彫りだ。

地図はこちら

こちらの紹介文は、“森の祭り”ホームページから引用、著作権は、大庭学氏(森町・下宿出身)が有しております。

次回は、“龍生社”(西幸町町内会)の紹介です。





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この記事へのコメント

■ pastel

こんにちは。いつも楽しみによんでます。
コメントありがとうございました。
水哉社の名前の由来「水はもとなり」と読むんですか・・・・・・・・
舞子返しのアナウンスで間違えて読んでしまった・・・・・
まぁ、終わったことなので・・・
今日はブログの森ですね。
またのぞき見しよっと。

Posted by pastel at 2006年01月12日 13:48

■ ビープロ

pastelさん、ありがとうございます。m(__)m

森のお祭りの屋台の社名の由来は、比較的新しい社(鳳雲社、龍生社、湧水社、藤雲社など)以外の社は、はっきりした資料が見当たらなかったりして、言い伝えなど複数の説があって、はっきりしない所もあります。
特に本町(水哉社)は一番古い社ですからね・・・

ブログの森、今日はおかげさまで大盛況でした!
pastelさんもよかったら、一度遊びに来て下さい!!

Posted by ビープロ at 2006年01月13日 00:51