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2006年10月27日

遠州森のまつり “おまつりの歴史・昭和編”

遠州森の祭り・おまつりの歴史紹介。

第3弾は、“昭和編”

遠州森のまつり “おまつりの歴史・昭和編”昭和6年満州事変(満州侵略)、昭和7年5・15事件(首相、犬養 毅暗殺)、昭和11年2・26事件(青年将校ら永日町一帯を占拠)と、次々に事件が起き、ついに昭和12年日中戦争がはじまり、南京大虐殺という歴史的に不幸な出来事が起きてしまう。

戦いは膠着状態となり泥沼の持久戦を強いられる中、日本軍は死中に活を求めるべくパールハーバーに奇襲をかけた。
太平洋戦争の幕は切って落とされたのである。

その頃森町では次々に屋台が新築され、祭りをやりたくて仕方なかった。
しかし、時代はそれどころではない。
明治以降一度も中止されることのなかった祭りも昭和12年ついに中止と決定される。
大当番記録によれば“屋台引キ回シノ件ニ付キ協議ノ結果、非常時局二付キ中止スルコトニ決議ス”とある。
もっとも各神社に於ける式典だけは執り行なわれているが“鳴物モ一切禁止スル”と附則している。

翌、昭和13年から20年までは屋台の引き画しが行なわれているものの、11月3日のみとか、午前8時より午後5時迄などかなり自薦した中での祭典であった。

遠州森のまつり “おまつりの歴史・昭和編”更に・・・
“当町内戦病死者家屋ノ前ヲ通ルトキハ笛太鼓ヲ遠慮シ英霊二敬意ヲ表スルコト”
”戦死者ノ仏前二焼香料ヲ各社代表持参シテ焼香スルコト”
“一家ノ焼香料ハ金壱円也 各社ノ名前ニテ奉呈スルコト”
“萬一英霊帰還スル場合ハ其日一日屋台曳廻シヲ中止スルコト”
・・・等、事細かな配慮が大当番会議によって議決されている。

遠州森のまつり “おまつりの歴史・昭和編”昭和20年8月15日、ポツダム宣言を受諾して太平洋戦争終結、日本は敗戦国となった。
日本の戦後史は連合国軍最高司令官のマッカーサー元帥によって推進された。
教育の自由主義化、男女同権、経済の民主化など五大改革指令を出し、そのおかげで警察力が弱体化してしまう。
なぜ警察の力が弱くなってしまったのか?
明治維新後江戸時代の武士たちは軍人と警察官になり、明治時代の警察官は未だ武士の感覚でサーベルを腰に下げて民衆を取り締まった。
昭和に入っても権力を持ちすぎていた警察に対してマッカーサー元帥が基本的人権の是正をはかり、自治体警察としたためにその強力体制が崩れたのである。
ところが食料難、就職難に喘ぐ民衆による犯罪が各地で多発してしまう。

森の祭りに於ては戦争に負けたとはいえ、生きて帰れた喜びと祭りをやれるという楽しみで昭和21年から盛大に復活し、その様子たるや凄まじいものであったという。
更に警察の然認をいいことに喧嘩、泥酔、終了時間の無視など、文字通り“やりたい放題”の祭りであった。
昭和20年代が森の祭り史上最も激しい時期だったといえる。

遠州森のまつり “おまつりの歴史・昭和編”昭和25年、自衛隊の前身である「警察予備隊」が連合国軍総司令部(GHQ)の要請で組織されて警察力も息を吹きかえし、粗暴犯の徹底検挙に乗り出してきた。
森の祭りもまた例外ではない。昭和30年以降警察の取り締まりが強化され、暴力行為、軽犯罪法違反、公務執行妨害、道路交通取締法違反など徹底的に制限を加えてきたのである。

その後再三に渡って警察側から大当番宛警告書を発し、昭和35年、祭典終了時間の短縮と、危険につき屋台を二輪から四輪へとの要望書を警察署長が大当番宛に提出してきた為、町民の大反発をかうことになる。
しかし、毎年十数名の怪我人を出して病院に送られるのも事実であり、町側でも「祭り改革をせねばならぬ」の声が上がってきた。

大当番会議において「祭りの大改革をすべきだ」の意見もあれば「警察の取り締まりで祭りの改革では意味がない」などの意見も飛びかい、この当時の大当番会議は荒れに荒れたという。
その後、警察との意見対立はあったものの改革は進み、祭典規約も毎年改められて事故、怪我人が少しづつ減ってきていた。  続く・・・

・・・続きは、“森の祭り・歴史・昭和編” にてご覧下さい。

こちらの紹介文は、“森の祭り”ホームページから引用、著作権は、大庭学氏(森町・下宿出身)が有しております。





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