ビープロ with 遠州森町:大河ドラマ・天地人第18回「義の戦士たち」

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2009年05月07日

大河ドラマ・天地人第18回「義の戦士たち」

NHK大河ドラマ・天地人。
今週のOAは、第18回「義の戦士たち」

時は、天正十年5月。
上杉軍は、柴田勝家率いる織田軍に西の砦である越中・魚津城を包囲され、このままでは落城も止む無しというところまで追い詰められていました。

5月も下旬になると、織田軍の攻撃はいっそう激しさを増し、残された砦は本丸のみ・・・　上杉の将・上杉景勝は、居ても立ってもいられず自ら魚津へ出陣しようとしますが、若き家老・直江兼続は、「今、越後を手薄にすれば敵の思うつぼです！」との言葉に、苦渋の思いながらも踏みとどまります。

何か良い策は無いものか・・・
兼続は三日三晩考え抜いた末、ある秘策を考え付きます。
兼続は、その秘策を景勝と泉沢久秀のみに打ち明けるのですが・・・
その秘策というのは、一旦魚津に援軍に向い、敵が越後領内に入ったところで急きょ引き返して討つというもの。
「魚津の軍勢を見殺しにすることなど出来ぬ！」と反対されますが、「越後を守るため・・・」との兼続の言葉に、二人も最終的には合意します。

かくして、景勝、兼続たちは春日山城より出陣。　西へと進軍し、魚津にほど近い天神山城にて陣を構えます。
時を同じくして、敵軍が越後領内に侵入・・・　予想はピタリと当りました。
兼続は、今回の秘策を皆に打ち明け、陣を引き春日山へ取って返す旨を告げますが、当然のことながら軍勢からは反発や動揺の声が上がります。

苦渋の思いでの策であると、景勝と共に皆を説き伏せた兼続は、そこから単身魚津城へと向かいます。
何とか城内へと潜入した兼続は、籠城している吉江宗信、安部政吉らと対面。
援軍が来てくれたと喜ぶ吉江たちに、今回の秘策を打ち明けた兼続は、降伏して城を明け渡し、共に越後へ戻って欲しい旨を伝えます。
しかし、吉江たちはこれを拒否・・・　あくまでも籠城して最後まで戦うことを主張します。　そして、この後も上杉を支えていって欲しいと、兼続に激励の言葉を掛けるのです。

吉江、安部らの思いを胸に、兼続、景勝らは急ぎ越後へと引き返して行くのでした・・・

今回の兼続の取った策は、ある意味非情な策であると言えるかもしれません。
吉江や安部たちが、降伏して城を明け渡すことなど承諾しないであろうという予想も付いていたでしょうから・・・
しかし、御館の乱をきっかけに乱れた越後国内を守り治めていくためには、これ以上無駄な犠牲者を出してはいけないという思いがあったのです。

春日山城から遠く離れた、与板城にて夫・兼続の身を案じていたお船は、地元・与板衆を援軍に差し向け、自らの一房の髪と直江家家宝の短刀を兼続に送ります。
お船の思いを感じた兼続は、気持ちがいっそう引き締められたのです。

かくして、魚津は落城寸前・・・　西の砦が破られれば、上杉にとって危機的状況に陥ることには変わりありません。
しかし、その危機的状況が思わぬ形で一変することになるのです。

天正十年（1582年）6月2日、京・本能寺で天地がひっくり返る事件が起こることなど、誰も予想だにしなかったことでしょう・・・

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