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NHK大河ドラマ “風林火山”。
今週のOAは、第45回 「謀略！桶狭間」。

矢崎平蔵に、諏訪家の遺児・寅王丸（長笈）を使って、武田信玄を暗殺するように命じた、長尾家重臣・宇佐美定満の謀略は失敗。
山本勘助は、同盟を結びながら策を黙認した寿桂尼に対し憎悪を抱き、今川家に不信感を募らせる。

永禄3年（1560）、今川義元は上洛を決意。大軍を率いて尾張へ出兵することを決めた。
尾張一帯を支配していたのは、織田信長。後に天下人として名を馳せた信長も、当時は“うつけもの”と噂され、傍から見れば今川の敵ではなかった。
それを伝え聞いた勘助は、このまま今川が勢力を広げていくことに危機感を抱き、勢力で劣る織田方に勝機はないか、密かに策を練り始める。

やがて勘助は、今川軍の進路を探っていた織田軍が、桶狭間という地に着目しているとの情報を得た。
今川本軍が、桶狭間を通る進路を選べば、織田家にも勝機が出てくる・・・
勘助は単身駿河に赴き、進路に迷っていた義元に対し、桶狭間を通る進路は避けるよう、義元、寿桂尼に進言する。

元来から、勘助を毛嫌いしていた義元が、勘助の意見を受け入れるはずもなく、義元は桶狭間を通る進路を選択。そして、当時の世間を揺るがす大事件、“桶狭間の戦い”が・・・
信長を、あまりにも軽く見ていた義元は油断し、織田軍の大逆転奇襲劇に敢え無く討ち死に・・・　今川残軍の必死の抵抗により身しるしを奪い返し、駿河に持ち帰ったことが、せめてもの救いであった・・・

同盟を結んでいるとはいえ、今川家の勢力拡大は武田家にとっては危惧すべきもの。増してや、信玄暗殺を影で企てたことを知った勘助としては、なおさらのものでした。
逆に、織田の手により義元が討ち取られることになれば、武田の天下への道は、いっそう開けてくると考えた勘助は、義元に対し、あえてセオリー通りのアドバイスをしたのです。
自分を毛嫌いしている義元が、自分の進言など受け入れるはずがないと予想していたから・・・　その予想が、見事的中したのです。

歴史的な大事件・桶狭間の戦いに、本当に山本勘助が関わっていたかどうかは、現在では知る術もありませんが、下克上、戦国乱世の当時、このような策略は、日常茶飯事であったかもしれません・・・

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