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2010年08月31日

大河ドラマ・龍馬伝 第34回 「侍、長次郎」

NHK大河ドラマ龍馬伝
8月22日のOAは、第34回 「侍、長次郎」。

時は、慶応2年(1866年)。
長州藩のための、薩摩藩名義での軍艦と武器の買い付けの商談を成立させた亀山社中。

大仕事を成し遂げた面々は、揃いの袴を身にまとい、写真家・上野彦馬の写真館で集合写真の撮影を行ないました。
いよいよ、薩摩と長州の2つの藩の大盟約の成立に向けて、亀山社中は大きな船出・・・ 坂本龍馬をはじめ、社中の者たち皆がそう思っていました。

トーマスグラバーから買い付けた軍艦・ユニオン号は、薩摩の桜島の名を取り、桜島丸と名を変え、社中たちの手により長州へと運ばれていきました。
桜島丸が長州へと到着し、買い付けた武器も次々に運ばれ、喜びに長州藩士たちの意気が上がります。
桂小五郎は、龍馬に礼の言葉を告げながら頭を下げますが、今回の商談を主になってまとめ上げた、長次郎を褒めてやってくれと、龍馬は告げます。

幕府による長州征伐が、孝明天皇からの院宣として正式に発令した今、薩摩、長州、龍馬たちにとって、盟約の締結は一刻の猶予もありませんでした。
そんな中、下関の海軍局にて、桜島丸の引き渡しが執り行なわれました。
約定の取り決めで、社中を代表して立ち会った長次郎は、船の名義は薩摩藩で、薩摩藩と亀山社中がいつでも自由に使うことが出来るという条件を提示しますが、これに長州藩士が異議を唱えてきます。

長崎での話し合いで、井上聞多、伊藤俊輔から、この条件の了解を取り付けていた長次郎は、困惑を隠せずにいました。
このことは、程なくして桂の耳にも入り・・・ 高杉晋作と、今後の日本をどう変えていくか語り合っていた龍馬のもとへ、桂はすごい剣幕でやってきます。
井上や伊藤との話し合いで、取り決められたことだと訴える長次郎に対し、憎き薩摩に借りを作ったと怒っている上役もいて、その板挟みとなっている桂は、これでは上役を納得させられないと譲りません。
龍馬は、ここは桂を立てて長州の言い分を飲むよう長次郎を説得し、何とか事なきを得ることが出来ました。

自由に船を使用することが出来れば、亀山社中としての仕事の幅が広がるという思惑があった長次郎は、龍馬の説得で引き下がりはしましたが、納得の出来るものではありませんでした。
役目を終えた長次郎は、不服そうな表情のまま立ち去ろうとしますが、龍馬に宥められ笑みを作ります・・・ 「後は任せましたき・・・」 そう一言言い残し、長次郎は長崎の社中へと帰っていきました。 これが、龍馬にとって長次郎との今生の別れとなってしまったのです・・・

薩摩と長州が、密約をかわそうとしているという噂は、土佐の後藤象二郎の耳にも伝わっていました。
後藤は、真相を探ろうと岩崎弥太郎に使いを命じます。
材木売りの仕事が軌道に乗ってきた矢先の、土佐国内の楠木の数の調査命令、それに加えて今回の隠密命令と、弥太郎にとって疫病神にも思える後藤の存在でしたが、この後藤とのつながりが、後に弥太郎が大富豪となる由縁の一つであったことなど、この時の弥太郎には知る由もありませんでした・・・

長崎の、亀山社中へと戻った長次郎は、長州での船と武器の引き渡しが無事に終了したことを、社中の皆に報告。 社中の者たちを安堵させるのですが、船を自由に使えるという契約をしていたこと、その契約が無くなってしまったことを打ち明け、この発言が、皆から反感を買ってしまうことになります。
「自分たちの目的は日本を守ること」 「私利私欲に走れば信用が無くなって目的達成が出来ない」 社中の皆が、長次郎を非難してきました。

亀山社中の資金を預かる長次郎にとっては、「社中の台所は火の車」 「目的達成のためとはいえ、資金が無くては社中は成り立たない」 というのが持論。
必死に資金繰りをしてきた長次郎にとって、皆からの非難は耐え難いものであり、仲間の一人が迂闊に口走ってしまった、「商人上がりの偽侍」という言葉に、長次郎はついに切れてしまいます。 憤慨したまま、その場を飛び出して行ってしまいました。

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グラバー邸を訪れた長次郎は、長州藩からだという謝礼金を渡されますが、利を求めてはいけないという、社中の皆の言葉が身に染みていた長次郎は、金の受け取りを拒否。
「これはあなたが貰えばいい」 「そんなことが出来るわけない」 とのやり取りがあった後、グラバーの「あなたには使い道があるのでは・・・」 との言葉に、長次郎はハッとさせられます。
長次郎が、イギリスへの留学を夢見ていることを悟っていたグラバーは、暗に長次郎に密航をすすめてきたのです・・・

社中の皆とのいざこざから、自分の居場所が無いと感じてしまった長次郎は、密航を決心。 夜中、秘かに荷物をまとめ、大坂に残した妻と子供宛に手紙をしたため、長次郎は亀山社中を後にしたのです。 大雨の降る夜のことでした・・・ しかし、この大雨の影響で海は時化となり、イギリス行きの船は出航を断念してしまいます。 この出航の遅れが、長次郎にとって命取りとなってしまったのです・・・ 程なくして長次郎の密航の企ては、長崎奉行所の知るところとなりました・・・

長次郎が居なくなったことに気付き、心配する社中の皆たちのもとに、奉行所の役人が訪ねてきました。
皆は、手分けをして長次郎の行方を捜しに奔走。
下関に居る龍馬には、このことを知らせる手紙が送られます。
密航に失敗した長次郎は、小曽根乾堂の屋敷に隠れていました。
社中の皆が長次郎を探していること、奉行所が亀山社中を疑っていることを、小曽根から聞かされた長次郎は、自分がしでかした事の重大さに気付き、その場に崩れ落ちてしまうのです・・・

その頃、長州に残っていた龍馬は、桂と共に京の薩摩藩邸へ赴くことが決まり、高杉から拳銃を貰い受け、そして警護として槍の達人である三吉慎蔵を付けてもらい、いよいよ達成間近となった偉業に、意気揚々としていました。
そんな龍馬のもとに、長次郎の一件が書かれた手紙が届きます。 手紙を読んだ龍馬は、愕然とします・・・ そして、急ぎ長崎へと戻っていきました。
社中に戻った龍馬の目に飛び込んできたのは・・・ 布団を掛けられ座敷に横たわる、顔に白い布を掛けられた長次郎の姿でした。
長次郎は、自らが犯してしまった不始末で、社中の皆に迷惑は掛けられないと、小曽根邸の裏庭で切腹をしたのでした。

龍馬宛に書かれた、長次郎からの手紙には、今回の不始末に対する詫びの言葉、大坂に残してきた妻子のこと、そして、必ず偉業を成し遂げて欲しいとの内容が書かれていました。 手紙を読み終え、号泣する龍馬・・・ 社中の皆も、流れる涙を抑えることが出来ませんでした・・・
長崎奉行所に出頭した龍馬は、密航を企てたのは長次郎ではないのかと詰問されますが、龍馬は一貫して知らぬ存ぜぬを押し通します。
グラバーや、小曽根も、そのことでは一切何も話すことはありませんでした。

龍馬は、長崎・丸山の料亭・引田屋を一人訪ねます。
二人分用意された酒と肴・・・ 芸妓・お元の舞を見ながら、龍馬は傍らに長次郎の写真を置き、酒を飲みほします。
この偉業を達成させたら、二人で酒を酌み交わそうと、長次郎と交わした約束・・・ 龍馬なりの、長次郎の弔いなのでした。
龍馬は、以前お元に話した、「みんなが笑って過ごせる国を作る・・・」 といった言葉が、いかに容易では無いことを思い知らされたと、そっとつぶやくように、お元に告げるのです・・・

龍馬と同じく、高い志しを持ち、亀山社中を盛り立ててきた近藤長次郎。
ちょっとした考え方の相違で、皆とのすれ違いを起こしてしまった・・・
偉業を見届けることも、自らの夢も果たすことが出来なかった長次郎でしたが、その思いは龍馬に託され、龍馬はしっかりとそれを受けとめたのです・・・
時代はいよいよ、龍馬仲介のもとでの「薩長同盟」という密約の成立が、間近に迫っていました・・・

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Posted by 遠州森のビープロ at 09:51
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