遠州森の石松
遠州森町といえば、真っ先に出てくるのが、
“森の石松”。
石松は、元は三河の生まれであったが、幼い頃、父親と共に森町へ流れてきた。
ある日、神社の祭礼の雑踏の中で、父親とはぐれてしまい、秋葉街道一帯に縄張りを持つ、森の五郎に拾われ、引き取られた。
その後、清水の次郎帳の子分となり、次郎帳一家として名を馳せたが、次郎帳の代参で、金比羅参りをした帰り、都田村の都鳥一家のだまし討ちに会い、悲惨な最期を遂げる・・・
博打好きでお人よし、単純な正確であったが、正義を尊び、不義背徳を憎み、横暴な権力に反抗し、常に弱者の味方であった石松は、皆に愛されていたのでした。
森町橘にある、大洞院というお寺の入り口側に、石松の墓は奉られています。
いつの頃からか、「石松の墓石を削って持ち帰ると大勝ちできる」などという迷信により、博打好きの人たちにより、墓石は削られ、立て直しては削られ、現在の墓は3代目となります。
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