NHK大河ドラマ
“風林火山”。 今週のOAは、第27回
「最強の敵」。
武田晴信(後の信玄)の強引な策により、志賀城を攻め落とした武田軍。
晴信は重臣たちを集め、次なる敵は村上義清であると宣言。時をおかずに攻め込む考えであることを話す。
重臣たちの意見は二つに割れるが、晴信は構わず自身の考えを押し通そうとする。
軍師・
山本勘助は、自身の存念を晴信から問われ、「敵は村上にあらず、お館様の心にござる。」と、時期尚早である村上攻めを諌めようとするが、今の晴信には、その勘助の言葉も届かなかった。
甘利虎泰から、なぜあえて己の策を申し出なかったか問いただされた勘助は、敢えて負けを味わわせることで晴信の眼を覚まさせようとするかのごとくの、存念を話す。
これに対して甘利は激怒。「お館様、すなわち国を守るためには、どんな手を使ってでも勝たねばならぬ。」と言い放つ。
武田信繁や
諸角虎定は、家臣や領民の不満が募っていることを
大井夫人に漏らすが、どうにもなることではない・・・
板垣信方もこのまま信濃最強の村上と戦うことに不安を感じていた。
一方で、相木市兵衛は村上方の間者となって甲斐に潜入していた
平蔵に、武田出陣の時期を偽って伝え、村上に伝えるように信濃へと向かわす。
まんまと相木に騙された平蔵は信濃へと向かうが、途上で何者かに捕らえられてしまう。
平蔵を捕らえたのは、甘利の家臣であった。それを知った
真田幸隆と相木は、疑念を募らせる。
そして甘利は、平蔵の主である矢崎十吾郎の取次ぎにより、村上と面談。
武田出陣の誠の時期を村上に話し、武田を裏切る腹積りがあると話す。
これは、自らを犠牲にしてまでも来たる戦に勝利させようとせんがための、甘利の捨て身の秘策であったのだ。
年が変わり天文17(1548)年、ついに晴信は家臣たちに出陣の下知を下す・・・
信濃最強の敵・村上義清と相対するには、それ相応の準備、根回しが必要であること・・・ これは勘助をはじめ、板垣、甘利、真田、相木など重臣たちが感じていたことでした。
かつての晴信は、家臣たちに意見を求めそして取り入れ、動かしていくといった戦法が功を奏していたのです。
そして家臣たちも、その晴信の器量を認め付き従ってきたのですが・・・ ここに来て晴信のワンマンなやり方に、疑念を持ち出す家臣たちも・・・
甘利は、敵将の前で捨て身の大芝居を放ち、負けを恐れるが故に戦にのめりこむ主に、もっと自信を持つように、若き晴信の指南役であった板垣は晴信に説くのです。
こ度の甘利と板垣の行動に勘助は、二人が命を張って晴信を守ろうとしていることを悟り、二人の尋常ではない行動に不安を感じ始めていました。
そして、武田軍は村上軍と激突・・・ 「上田原の戦い」の火ぶたが切って落とされるのです・・・
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