大河ドラマ・龍馬伝 第28回 「武市の夢」

遠州森のビープロ

2010年07月18日 09:38

NHK大河ドラマ龍馬伝
7月11日のOAは、第28回 「武市の夢」。

時は、慶応元年(1865年)。
武市半平太を救うため、吉田東洋殺しの下手人は自分だと、後藤象二郎に対し嘘の自白をした坂本龍馬。 後藤は、その旨を大殿・山内容堂に報告し、龍馬の土佐国外逃亡を睨んで、国境を中心に追手を差し向けます。

後藤から報告を受けた容堂は、真偽を確かめようと牢内の武市のもとへ・・・

尊王運動と土佐藩との板挟みになりながらも、藩に忠義を尽くそうとした武市。 徳川家のやり方に納得がいかずとも、恩のある徳川家に忠義を尽くさねばならない容堂・・・ 「おんしとわしは、よう似ぃちゅう。」
容堂も、日本の行く末に憂いを感じ、心底から帝への敬いを持っていたのです。 そのことを知った武市は感涙に咽び、東洋殺しを命じたこと、岡田以蔵に攘夷を阻むものを斬らせたことなど、全てを自白するのです。

「武市、おまんはわしの家臣じゃき。腹を切りや・・・」 この上なき名誉な言葉を、容堂から賜った武市は、頭を下げながら礼を言います。 最後の最後、自らを家臣と認めてくれた喜びに、武市の心は晴々としていました・・・

その夜、岩崎弥太郎の前に、雲隠れしていた龍馬が現れます。
弥太郎を伴い、武市の牢に忍び込んだ龍馬は、東洋殺しの罪を被ったことを武市に告げますが、武市は自ら罪を認め切腹する決意を語り、異国から日本を守り、そして日本を変えて欲しいと、龍馬に託したのです・・・

 
かくして、岡田以蔵の斬首、武市半平太の切腹・・・ それぞれの処分が決定しました。 刑が執行された日、以蔵の心の中には恋人のなつの姿が、武市の心の中には妻・富の姿が浮かんでいたのでした・・・

大坂へ戻った龍馬は、近藤長次郎や沢村惣之丞らに、薩摩へ行くことを決めたと打ち明けます。
西郷吉之助という男に、疑念を拭いきれない長次郎らに、自分たちが海軍操練所で身に付けた航海術で、日本を変えていくと決意を語り、「日本を洗濯する」と宣言するのです・・・

「徳川幕府により260年もの間、支配をされていた日本には、苔のような垢がびっしりとへばり付いている。 その垢を隅から隅まで真っ白に洗い落とす・・・ それこそが、今成すべきこと!」
そう語る龍馬の心の中には、「己の命を使い切れ!」という、父・八平の言葉が刻み込まれていたのかもしれません・・・

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