大河ドラマ・龍馬伝 第27回 「龍馬の大芝居」
NHK大河ドラマ・
龍馬伝。
7月4日のOAは、第27回 「龍馬の大芝居」。
時は、慶応元年(1865年)。
神戸海軍操練所が閉鎖となり、訓練生たちが国元の藩へと帰っていく一方、坂本龍馬ら脱藩浪士たちは行くあても無く、近藤長次郎の妻・お徳の実家である、大坂・大和屋へしばらくの間世話になることになります。
そして龍馬は、お龍を預けた京の伏見・寺田屋へと足を運びます。
龍馬の来訪に、思わず笑顔が漏れるお龍・・・
龍馬も、お龍の元気そうな姿を見て一安心・・・ 寺田屋は、薩摩藩の定宿となっており、龍馬は、寺田屋女将・お登勢に、薩摩藩のことについて尋ねます。
「薩摩の人たちは良い人ばかり。嫌な思いをさせられたことは無い。」と答えます。 龍馬の問いに、薩摩へ行くことを考えていると悟った、お登勢とお龍・・・
長次郎ら仲間を、海軍操練所へ引き入れてしまった仲間たちを生かす道を、龍馬は模索していたのですが、「他人の面倒をみるより自分のことを心配したら・・・」とお龍は龍馬に言い放ちます。 お龍も、素っ気ない態度ながら、自分なりに龍馬のことを心配していたのです。
大和屋に戻った龍馬は、仲間たちに薩摩に世話になることを考えていることを打ち明けますが、見知らぬ土地へ移ることを不安に思っている皆は、その鬱憤を龍馬にぶつけてくるのです・・・
長次郎とお徳の間には、可愛い子どもが生まれていました。
「子を持ったことによって、夢を諦め商人に戻るのが良いのか・・・」
長次郎の言葉にお徳は涙・・・ 龍馬も、身に詰まされる思いでいました。
そこに、土佐藩士の溝渕広之丞が訪ねてきます。
溝渕は、藩邸に届いた手紙を龍馬に届けに来たのです。
手紙の差出人は、岩崎弥太郎・・・
弥太郎は、土佐で以蔵が恐ろしい拷問を受けていること、それに苦しむ武市が、以蔵に毒饅頭を食わせろと、弥太郎に懇願したことなどを手紙に綴り、龍馬に土佐に戻るよう、訴えかけてきたのです。
「土佐に戻らねば・・・」そう思った龍馬は、土佐へと潜入できるよう、溝渕に協力を求めるのです・・・
ある夜、龍馬は溝渕と共に、秘かに土佐へ潜入・・・
久しぶりに坂本家へと帰り、兄・権平や姉の乙女らは、突然の龍馬の帰郷に驚きながらも、久しぶりの再会を喜びます。
明くる日の朝、朝食の席で龍馬は、「自分を坂本家から離縁して欲しい・・・」と権平に申し出ます。
武市や以蔵を助けるため、大芝居をするつもりで土佐へと帰ってきた龍馬は、坂本家に迷惑が掛からないようにと、決死の覚悟を決めていたのです。
一方で、弥太郎は以蔵への拷問に手を貸すような役回りに嫌気が差しながら、憂鬱な気持ちで家を出、奉行所へと・・・
そんな弥太郎の目の前に、溝渕を伴った龍馬の姿が・・・
驚く弥太郎に龍馬は、吉田東洋がどのようにして暗殺されたか知りたいので、吟味書を持ち出して来て欲しいと、弥太郎に頼みます。
弥太郎が持ち出してきた、吟味書を読み終えた龍馬は、意を決したように土佐藩重役・後藤象二郎のもとへと向かいます・・・
道中、後藤を見つけた龍馬は、後藤に声を掛けます。
驚く後藤に龍馬は、吉田東洋を殺したのは自分だと虚言するのですが、後藤が信じるはずもありませんでした。
吟味書の内容で、東洋がどのようにして殺されたか把握していた龍馬は、顛末をこと細かく話し・・・ 一部始終を聞き終えた後藤は逆上、龍馬に斬りかかっていきます。 襲い掛かってきた後藤を、龍馬はいとも簡単にかわし素手で後藤を抑えつけ、「わしを捕まえることは誰にも出来んがぜよ。」と告げ、その場から逃げ去っていくのです・・・
そして龍馬は、隠れて心配そうに見守っていた弥太郎と溝渕に礼を言い、静かにその場を去っていったのです・・・
今回は、まさに龍馬が正義の味方のとして活躍しました。
もちろん、このようなことは史実では無いそうですが、仲間を思いやる龍馬らしい物語になっていたのではないかと思います。
一方、武市や以蔵ら土佐勤王党弾圧の黒幕である、大殿・山内容堂・・・
茶道家・深山宗林に、お茶を点て振る舞う容堂に宗林はある言葉を述べますが、その言葉は意味深で、容堂の人柄、生き様を物語っているようでした。
これより2年後、龍馬の獅子奮闘により容堂、すなわち土佐藩が動き、大きく時代が変わっていくことになるのですが、この時はまだ、その兆候すら現れてはいませんでした・・・
大河ドラマ・龍馬伝 関連書籍
関連記事