大河ドラマ・龍馬伝 第26回 「西郷吉之助」
NHK大河ドラマ・
龍馬伝。
6月27日のOAは、第26回 「西郷吉之助」。
時は、慶応元年(1865年)。
神戸村の、海軍操練所の閉鎖が決まり、残務処理を行なう勝麟太郎は、坂本龍馬に薩摩藩の西郷吉之助に会うことをすすめます。
薩摩軍の総司令官である西郷と会見することで、今後の日本の情勢に関して何か得る者があるのではと感じた龍馬は、それを承諾します。
大坂・薩摩藩邸を訪れた龍馬。
龍馬は、「薩摩だの長州などと争っている場合ではない。そんなことをしていたら、日本は異国の属国になってしまう。」と西郷に意見しますが、「長州は今叩いておかないと、また必ず盛り返してくる。」と西郷。
そして、「一番大事なのは日本ではなく薩摩・・・」と言い放つ西郷の言葉に、龍馬は西郷との思想の違いを痛感するのです。
その西郷から、意外な言葉が・・・
西郷は、操船技術を持つ龍馬たちを引き取って欲しいと、勝から打診を受けていたのです。
そのことを知った龍馬は驚きますが、長州を叩いた薩摩に従うことに抵抗感を持たずにはいられませんでした。
そして、海軍操練所が閉鎖され、勝が江戸へと戻る時が訪れます。
勝は、龍馬をはじめとする訓練生たちに、「日本を世界と互角に渡り合える国にして欲しい・・・」と言い残し、去っていきます。
他の訓練生たちも、国元の藩へと帰っていきましたが、脱藩の身である龍馬たちは、帰るあてなど無く・・・
その頃、西郷は長州征伐を取りやめるよう、幕府に進言していました。
将軍後見人・一橋慶喜は憤慨しますが、軍用金の蓄えがない今は、金のかかる戦は避けたほうがいいとの助言もあり、しぶしぶ納得・・・
「こちらから戦を仕掛けるのは得策ではない」というのが、西郷の考えでしたが、龍馬との会見の中での影響が、少なからずあったのでしょう。
そして幕府は、薩摩の強い影響力に危機感を感じ、軍備の増強や資金など、フランスに助けを求めるようになっていったのです・・・
土佐ではその頃、岩崎弥太郎が武市半平太から預かった毒入り饅頭を、拷問で苦しむ岡田以蔵に食べさせるかどうか悩んでいました。
武市の苦悩、そして以蔵の苦しみを間近で見せつけられてきた弥太郎は、ついに以蔵に毒入り饅頭を食わせることを決心します。
弥太郎は、牢獄で衰弱する以蔵に饅頭を差し出します・・・ しかし、以蔵がそれを手にしようとした瞬間、弥太郎は饅頭を奪い返すのです。
「わしにはおまんを殺すことはできん」と弥太郎。 「わしが自分で食ういうがじゃぁ・・・」とつぶやく以蔵を横目に、弥太郎は逃げるようにその場を立ち去ります。 「わしはもう・・・ 自分の舌を噛み切る力もないがじゃ・・・」 死んで楽になりたかった以蔵・・・ しかし、弥太郎はそれを手助けしてやることが出来なかったのです。
一方、行くあてをも失っていた龍馬たち・・・ とりあえず大坂の大和屋へ向かうことになりました。
大和屋は、近藤長次郎の妻・お徳の実家。 龍馬たちは、しばらくの間そこに世話になることになります。
龍馬の胸には、薩摩、そして西郷の存在がよぎっていました。
宿無しとなってしまった今、薩摩に頼るしかないのか・・・ 仲間を救うには、それも一得・・・ 龍馬は、一人自問自答を繰り返していたのです・・・
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