NHK大河ドラマ・
天地人。
今週のOAは、
第13回「潜入!武田の陣」。
時は天正6年(1578年)。
越後の御屋形・
上杉謙信の死後、謙信の二人の養子・
上杉景勝、
景虎の間で跡目相続を巡って勃発した
御館の乱。
戦況が長引く中、
春日山城・本丸に陣取った景勝方は
兵糧が尽き掛け苦戦しますが、
樋口兼続の命がけの労により桑取村の連中を味方に付け、窮地を脱します。
だが、依然として膠着状態が続いていました。
景虎側に味方した
北条、
武田の軍勢は、越後を目指し進軍。
北条軍は
上野、武田軍は
信濃から越後国境へと迫り、景勝方はまたしても窮地となります。
景勝家臣・
栗林政頼、
深沢利重らは、北条を食い止めるために上田庄へと戻っていきます。
兼続は、何とか状況を打破しようと思案を巡らせるが良い手立ては見つからず、思い悩んでいました。
そんな兼続に父・
惣右衛門は、母の紅葉の教えを思い出すよう説き、兼続を元気付けるのです。
思案を巡らせていた兼続に対して、弟・
与七が発した言葉・・・ 「いっそのこと、武田と和睦できれば」
その言葉に、兼続は武田と和睦することを決心。早速、景勝に陳情します。
しかし、長年の敵である武田との和睦など受け入れるはずも無く景勝は固辞しますが、「越後を守るため」の兼続の言葉に景勝は心を動かされ、武田に使者を送ることを決意します。
自ら使者となった兼続は、与七、
泉沢久秀と共に、3万の兵が守る武田の陣へと赴きます。
武田重臣・
高坂弾正と対面することを許された兼続らは、高坂に対し和平交渉を直談判。
兼続の誠実な交渉に、高坂は納得。 当主・
武田勝頼に、和睦をまとめる進言をすることを約束するのです。
自らが北条の出であることを利用し、北条、そして上杉に敵意を持つ武田を味方に付け、この戦に勝利しよう考えた上杉景虎。
しかし、それは同時に上杉、そして越後の滅亡につながる危険性が秘められています。
祖国・越後を守り抜くためには、どうしても景勝に国を治めてもらわなければならない・・・ そんな、兼続の決死の思いから生まれた武田との和睦案。
信玄、勝頼と二代に渡って武田に仕えた高坂弾正にとっても、
織田信長の脅威に晒されている状況下、上杉との和睦は願ってもないものなのでした。
双方の思惑がうまく噛み合って、成立するかに見えた両家の和睦。
しかし、長年宿敵であった両家がお互い相容れることはそんなに簡単なことでは無く、うまくいったかに思えた兼続の交渉はこの後、もろくも崩れ去ってしまうのです・・・