大河ドラマ・天地人 第12回「命がけの使者」
NHK大河ドラマ・
天地人。
今週のOAは、
第12回「命がけの使者」。
時は天正6年(1578年)。
越後の御屋形・
上杉謙信の死後、謙信の二人の養子・
上杉景勝、
景虎の間で跡目相続を巡って勃発した
御館の乱。
戦は当初、
春日山城・本丸を陣取った景勝方に有利に展開しますが、戦が長引くにつれ徐々に形勢に変化が訪れ、
兵糧が尽きかけてきた景勝方は窮地に陥ってきます。
兵糧を運び込もうにも、景虎側の軍が城を囲んでいて身動きが取れない状況だったのです。
何か良い手立ては無いかと思案する
樋口兼続に、一つの案がひらめきます。 かつて謙信が、春日山を守る最後の要に据えた村・桑取に頼ることを景勝に進言。兼続は、自ら使者として一人桑取に向かうのです。
一方で、景虎側は
北条家や
武田家などに密書を送り援軍を募っていました。
景虎自身が北条の出であることを利用して、一気に有利な展開に持って行こうという目論み。北条と同盟を結んでいる武田も、それに呼応するだろうという狙いです。
桑取へも使者を送り、黄金などのお金で買収を謀っていました。
一人桑取に赴いた兼続は、長(おさ)・斎京三郎右衛門を必死で説得しますが、三郎右衛門は取り合ってくれませんでした。
何度も何度も、話し合いに応じてくれるように懇願しても頑なに拒まれ、殴る蹴るの暴行を加えられ・・・ それでも食い下がる兼続。
「話し合いに刀は無用」と丸腰で臨み、どんなに暴行を加えられ罵倒されても真摯な姿勢を見せる兼続に、三郎右衛門は越後の侍としての誇りを思い出し、ついに景勝側に味方することを承諾するのです。
共に養子である同士の争いに、果たしてこれが領国・越後のためになることなのか、思い悩む景勝。
人一倍、越後のことを思っているからこその苦悩であり、兼続をはじめとする家臣団も、そんな景勝のために命を掛けようと団結していくのです。
対して景虎側は、かつて同盟を結びながら破棄された北条、長年の宿敵武田を味方に付けてまでも戦に勝とうという戦略を取りました。
北条、武田が攻め込んでくれば、その勢いで越後が侵略されるのは必定・・・ 最終的に、どちらが越後の国主として相応しいかが、ここでおのずと分かってきます。
ともあれ、一先ずは危機を脱した景勝方でしたが、この後も様々な障害が待ち受けているのです。
景勝側近として、そして領国・越後を守るため、今後も兼続の手腕が問われることになります・・・
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