大河ドラマ・天地人 第3回「殿の初恋」

遠州森のビープロ

2009年01月20日 23:01

NHK大河ドラマ天地人
今週のOAは、第3回「殿の初恋」

時は天正元年(1573年)4月。
総大将・上杉謙信を中心としての越後・上杉軍の軍議に、樋口兼続は主君・上杉景勝と共に参加をしていました。

混乱を極める越後国内を鎮めるべきと、謙信のもう一人の養子・上杉景虎の進言で軍議がまとまりかけていたその時、兼続は景勝の考えと前置きした上で、いっそのこと京に兵を進め上洛をすべきと主張を申し出ます。

信濃・川中島に物見に行った際、甲斐・武田軍の不穏な動きを見たこともあり、景勝とライバル視される景虎の鼻を空かしてやろうと、兼続はとっさに景勝の考えと進言したのですが、そのことを見破っていた謙信は景虎の主張を受け入れ、軍は越後国内鎮圧に向けて出陣することになりました。
兼続の想像通り、武田信玄の死が知らされたのはもう少し先の事でした。

兼続は、自分の主君が認められなかった気がして、落胆して帰路に就きます。
その帰り道、突然暴れ馬が道中を騒がせ、巻込まれそうになった幼女を助けようとした兼続。
暴れ馬を静めたのは、お船という娘。お船は、上杉家老・直江景綱の娘。
「近頃の侍は、馬の扱いも満足に出来ない」とのお船の言葉に、兼続はまたもや落胆してしまうのです。
兼続にとって生涯の伴侶となる、お船との最初の出会いは散々なものだったのです。

翌日、出陣を祝う宴が催され、景勝、兼続も列席。
お船は、接待役として皆に酌をして廻っていて、景勝もお船の酌を受けたのですが、お船の美貌に景勝は一目惚れ。
余興として、景虎が能の舞を披露。景勝もと進められますが、無骨な性格の景勝はそれを断り、場がしらけそうになってしまいます。
ここで、主君思いの兼続が代わって陽気な踊りを披露。何とか和やかさを取り戻したのでした。

お船に一目惚れし、恋わずらいのため覇気を無くしてしまった景勝。
その様子を不審に思った兼続は、「お船に好意を寄せているのでは」と景勝の妹の華姫から知らされ、景勝の思いとして恋文をしたため、景勝に無断でお船に手渡します。
真意を確かめようと景勝の元に赴くお船でしたが、文をしたためたことに身に覚えのない景勝は戸惑うばかりで、お船はついに業を煮やしてしまいます。

ありとあらゆる手を使って、主君・景勝を盛り立てようと奮闘する兼続でしたが、その全てが裏目、裏目に出てしまい、反って景勝を困惑させる結果に・・・
遂には、そんな自分の不甲斐無さから泣き出してしまい、景勝を困らせ、お船からは「泣き虫」と言われてしまう始末。

そんな気まずい思いを引きずったまま、迎えた出陣の日。
初陣として出陣する景勝に、帯同出来ない兼続はただ武運を祈って送り出すしかありませんでした。

兼続が、景勝の参謀として日の目を見るのは、もう少し先のようです・・・

 
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