僕と彼女と週末に

遠州森のビープロ

2011年04月22日 22:06

未曾有の災害、東日本大震災発生から一月半が経過しました。 改めて、被災された方々へのお見舞いを申し上げます。

今なお続く避難生活、連日報道されている被災地関連のニュースを見るたび、身につまされる想いにかられます。 特に、福島第一原発の問題に関したことは、人類が引き起こした事故であるだけに、悲しさ、やるせなさ・・・ などという言葉では片付けられないものがありますね。

今回の記事のタイトル「僕と彼女と週末に」は、音楽アーティスト・浜田省吾さんの曲で、昭和57年(1982年)に発売されたアルバム「PROMISED LAND~約束の地」に収録されているもの。 もう、29年前になります。
当時、弱冠19歳だった自分が初めてこの曲を聴いた時は、鳥肌の立つような感情になったことを覚えていますが、当時はそれほどこの曲の深い意味までは感じ取っていませんでした。

浜田省吾ファンの方はもちろん、この曲を知っている方なら、今回の未曾有の災害、そして連鎖で起こった人災の原発事故・・・ この曲の物語が重なって見えたのではないかと思っています。
どこにでも居そうな、若い男女のカップルが、週末に海辺でデートを楽しむ。
二人で一晩夜を明かした明くる日、体調の異変を感じながら浜辺に出てみると・・・ 波打ち際に打ち上げられていた、数え切れないほどの魚・・・
今まさに、この曲どおりの現実が、この国で起こってしまったのです。

この星がどこへ行こうとしてるのか・・・
権力(ちから)と権力のシーソーゲーム・・・
恐れを知らぬうぬぼれた人は 宇宙の力を悪魔に変えた・・・

30年近くも前に、浜田省吾さんはこの世の中の未来を危惧し、警鐘を促していたのですね。 改めてこの曲を聴き、身につまされる想いになりました。

いつか子どもたちに この時代を伝えたい・・・
どんなふうに 人が希望(ゆめ)を継いできたか・・・
君を守りたい・・・ ただ一人の・・・ 愛を信じたい・・・ 人の心の・・・

今、日本全体がこのメッセージのように、心が動かされていると思います。
この国の未来は、総理大臣でもなく政府でも政治家でもない、自分たちが作っていくもの・・・ そう思いたいです。

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