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NHK大河ドラマ “風林火山”。
今週のOAは、第21回 「消えた姫」。

武田晴信（後の信玄）正室・三条夫人を、亡き父・諏訪頼重が自害した寺・東光寺へ招いた晴信側室・由布姫は、諏訪にて作られたという甘酒を三条夫人に進める。

進められるがままに、三条夫人が飲もうとしたその寸前、毒が入っているのではと疑った侍女・萩乃が、盃を取り飲み干してしまう。

結局毒は入ってはいなかった。
そんないざこざの後、知らせを聞いて駆けつけた晴信と山本勘助。

由布姫の奇矯な言動に、武田家に波紋が広がっていった。
三条夫人は姫の本心が分からず悩み、晴信の母・大井夫人が諭そうとしても、姫は泣くばかり。
そして勘助も、重臣たちから姫の無礼極まりない言動を激しく非難されるが、あくまでも姫をかばい、もう少し時間が欲しいと必死で懇願する。

しかし、これ以上家中の動揺を広げるわけにはいかないと判断した晴信は、由布姫を諏訪に戻すことを決断。
勘助に目付役を命じる。

その頃、北信濃の雄・村上義清は信濃国守護・小笠原長時に拝謁し、武田攻めを進言していた。
信濃の国領を巡っての前哨戦が、既に始まっていたのだ。

勘助は、由布姫を諏訪まで送り届ける任務を遂行し、姫のかつての居城であった上原城のほど近く、小原観音堂に無事に送り届けた・・・　はずであったが・・・
姫は、すきを見て侍女・マキと入れ替わり、輿から抜け出してしまっていた・・・

逃げ出した由布姫を、勘助は独り必死で探し求めます。
季節は真冬、諏訪の地の凍えるような寒さの中、勘助は姫を探しますが見つからず・・・
やがて、寒さで凍死寸前になりながらも、お堂に潜んでいた姫を見つけ出します。

由布姫は、甲斐へ戻って晴信の首を取ろうとしたと勘助に打ち明けますが、それは、晴信に対する愛情の表れだったのです。
晴信を慕っているのに、武田への怨みは未だ消えうせない・・・　そんなジレンマに嫌気がさした由布姫は、自分を殺せと勘助に言いますが、諏訪に戻り、晴信のちょう愛を受けろと勘助は姫を諭します。

怨みを忘れて、晴信のちょう愛を存分に受けてほしい、という勘助の言葉に、ようやく姫の心の中にある固く冷たい氷が、溶けていったのでした・・・

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