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2011年09月22日

遠州森のまつり・屋台編_2 「水哉社(本町)」

遠州森のまつり・お祭り前の話題。
森のまつりの屋台編、第二弾は、「水哉社本町)」 です。

文中の絵 : 本町・水哉社/三猿
森町・下宿「佐藤看板店」 : 佐藤博志氏作

まずは本町という町名、それから、水哉社の社名の由来から。

遠州森のまつり・屋台編_2 「水哉社(本町)」全国どこに行ってもお馴染みの町名、新町、中町、本町。 ここ森町でも、この3つの町名は存在していて、本町は、旧森町村、旧森町のもとなる町、町を取り仕切る町であったのです。

江戸時代から明治に掛けては、旅籠屋、庄屋、呉服屋、古着屋、薬種店、製油店、製茶点などが軒を連ね、その名の通り、森町の産業の中心を担っていました。

現在の本町交差点辺りから、旧文誠堂辺りまでは通りの両側に旅籠屋が軒を連ね、そこから中町方面へ東へ延びる通りには前述の商店が立ち並び、宿場町・森町の象徴とも言える町だったのです。
現在の本町の町並みも、その名残りが色濃く残され、「町並みと蔵展」や「森ほたる」などでは、森のまつり同様、仲横町や新町と並んで、メイン通りの一つとなっています。

社名の由来は正確には不明ですが、「泉湧くところは哉(もと)なり」という言葉にちなんで命名されたと言われています。
本町の裏通りには井水が流れていて、生活の基盤である「水」にちなんで付けられたと推測されます。

屋台は、正確には不明ですが、おそらく現在のものが4代目か5代目であると思われます。
桑水社と同じく、江戸時代中期頃から屋台の曳き廻しがされていたと思われ、「文久の大喧嘩」の事件の際、屋台を壊されてしまい、その後どうしたのかは全く不明で、現在の屋台から遡って、先々代の屋台が明治24年、先代の屋台が大正11年に新築されているということだけは、はっきりしています。

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大正11年に新築された屋台は、昭和54年まで曳き廻され、その後大門(鳳雲社)へ売り渡されたのですが、鮮やかな赤色の天幕が特徴の屋台で、非常に印象に残っている屋台の一つです。
昭和55年、先代の屋台とは比べ物にならないほどの、豪華な屋台が新築されました。 屋台の大きさは一回り大きくなり、特筆すべきは彫りの豪華さ。
画題はもちろんのこと、彫りの厚みは当時としては随一で、目を奪われるほどの迫力でした。

遠州森のまつり・屋台編_2 「水哉社(本町)」遠州森のまつり・屋台編_2 「水哉社(本町)」遠州森のまつり・屋台編_2 「水哉社(本町)」

この彫りを彫ったのが、福井・三国町の故・志村孝士氏。
この後、志村氏の残した作品が、水哉社をはじめ五社の屋台に彩られることになるのですが、これが同氏の最初の作品となったのです。
彫りの画題に関しては、以前に紹介した「14町内の屋台“水哉社”」に詳しく記載してありますので、興味のある方はご覧になってみてください。

個人的には、現在の豪華な屋台ももちろんですが、先代の鮮やかな天幕で飾られた屋台が、すごく印象に残っています。
当時の地元屋台・「下宿・栄町(桑水社)」の隣の町内ということで、頻繁に屋台を当てる(向かい合わせる)ことが多かったのですが、小回りの効いた俊敏な動きを利用した曳き廻しは、現在の屋台では成せない技だと思います。
まだ子供だった当時、桑水社の屋台の綱を引っ張りながら、そんな感じで水哉社の屋台を観ていました。

以上、本町・水哉社の屋台に関する事を記してきましたが、歴史編と同じく、関係書物を参考にしたとはいえ独自視点での内容となりますので、確実性には欠けているかもしれませんので、下記の参考記事もご覧になってみて下さい。

遠州森のまつりまで、あと43日・・・
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参考記事及び参考サイト

「森のまつり」14町内の歴史“水哉社(本町)”
「森のまつり」14町内の屋台“水哉社”
「森の祭り・ホームページ」内 「各町内の屋台・水哉社」






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Posted by 遠州森のビープロ at 09:34
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